2018/11/09 07:29
普段、顔ほどは意識して見ることのない自分の首。でも、ふと見ると、小さなイボがポチポチとできているのを発見して、憂うつになることがありますよね。「ついにイボができる年齢になってしまったか……」と肌の加齢の初期サインとして、なかば諦めている女性も少なくないかもしれません。
そんな首の「小さなイボ」をこれ以上増やさない方法はないの?
できてしまったイボは、どうすれば治せるの?
一般社団法人 日本統合医療学会に所属する専門医が、女性のカラダにあらわれやすい95の症状についてまとめた文庫判サイズ(A6)の小さな手帳『カラダみつめる手帳』(価格:1500円)でも、こうした気になる首のイボについて取り上げています。
「首のイボ」はホルモン変化で一気に増えることも
「首にイボができた」という項目について、答えてくださったのは皮膚科医で心療内科医の板村論子さん。第1子が重度のアトピーだったことがきっかけに皮膚科専門医の資格を取り、3人のお子さんを育てながらたくさんの臨床経験を積んで来られたベテランです。
板村先生によると、
「イボは、皮膚から盛り上がっている小さなできもの全般を指す俗語。首にできるイボは『スキンタッグ(軟性腺維腫)』と呼ばれる老化現象です。一般に30 代から増えはじめる人が多いのですが、妊娠中や産後のホルモン変化などで一気にできる人もいます」
とのこと。ひと口にイボと言っても、いろいろな種類があり、クビにできるイボは特に悪性のない老化現象の一つなんですね。いろは薄い茶色をしている場合がほとんどで、たいていの1〜2mmの小さなものなので、鏡でじっくりと見なければ、ただ「ざらついてるな」と感じる程度です。
首のイボをこれ以上増やさないための対策としては、ハトムギやその種子であるヨクイニン、ビタミンCが効果的とされています。ハトムギエキスやヨクイニンの化粧水や、ビタミンCのサプリメントを使い続けることで、多少は増加を抑制することができると言われていますが、今のところその効果が実証されているわけではありません。
1〜2mmのものであれば自分でカットしてOK
ただ、できてしまった首のイボは、意外にも簡単に除去できるそう。板村先生によると、「イボは消毒したハサミで、自分でカットしても問題ありませんが、 2〜3mmより大きいと出血しやすいため皮膚科でカットしてもらうことをオススメします」とこのこと。
消毒用アルコールを染み込ませた脱脂綿できれいに拭き取った、先の細いハサミで、イボの根元の部分から切り取るなど自分で除去しても問題ありません。小さなイボであれば、出血することもなく、ハサミで切って痛みを感じることもほとんどないそうです。ただし、2〜3mmより大きなイボになると、痛みや出血を伴う可能性があるので、皮膚科を受診してそこで処置してもらいましょう。一度できてしまった首のイボは、「加齢だから仕方がない」と諦めてしまいがちですが、その除去は意外にも簡単にできますただし、中には注意が必要なイボもあると、板村先生は言います。
手足にできたイボは要注意
ただし、中には注意が必要なイボもあると板村先生は言います。
「首にできるスキンタッグは良性のイボですが、なかにはウイルス性のイボも存在します。ウイルス性のイボは顔付近よりも手足にできる傾向があります。ウイルス性のものは安易にカットすると周囲にうつるので、皮膚科で慎重に対応してもらいましょう」
もし首ではなく、手足などにイボができた場合、むやみに自分でカットしたりせず、皮膚科を受診するようにしましょう。
95の「小さな症状」を集めた『カラダみつめる手帳』
今回取り上げた「首にイボができた」の他にも、普段見落としてしまいがちな95の「小さな症状」について、皮膚科、内科、産婦人科、眼科、耳鼻科、泌尿器科、東洋医学、歯科などの専門医のみなさんが、臨床経験を交えて最新の情報を提供している『カラダみつめる手帳』。手元に置いて気になる症状のページを開くことで、自分の体調の「ゆらぎ」を意識する習慣がつくようになっています。表紙に文字がなく、花柄のかわいいノートのような仕様になっているので、どこでもまわりの目を気にせず開くことができるのも、女性にとっては嬉しいポイント。
出版元は、「世界でいちばん美しい本をつくる」をモットーにオーダーメイド出版を手がける株式会社BIBLIOBAGA(ビブリオバーガ)。1000部限定発行で、BIBLIOBAGAのECサイトにて販売しています。【訂正】当初は「1000限定発行で増刷なし」の予定でしたが、全国のみなさまから在庫を上回るほどたくさんのご注文をいただき、このたび増刷を決定いたしました。このようなご報告ができて、大変嬉しく存じます。お買い上げいただいたみなさま、ありがとうございます。心よりお礼申し上げます。
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